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[コメント] シーサイドモーテル(2010/日)

海も見えないのにシーサイドモーテルとはいかに、と最初から人を馬鹿にしたコメディですが、この映画ホテルそのものが主役なのに、フロントも一切出てきません。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







4つの部屋の出来事をコメディにしてあるんですが、結局それぞれ関連するところもあまりなく、この手の映画にしてはちょっと手抜きかと。

まあ一番しゃんとしているのが、ギャンブルでヤクザから逃げて追いつめられる山田孝之玉山鉄二成海璃子チームでしょうか。この3人は思い切りコメディの役柄を勉強している感。それぞれ現実との浮遊感が面白いのでしょう、結構好きなように演技していた。温水洋一が途中で乱入したり、柄本時生との海辺写真カップルのいきさつなど結構笑える。

生田斗真麻生久美子の詐欺師とお疲れコールガールのカップルもそこそこ面白いが、少々手垢のついたネタと麻生久美子のまたまたやっているワンパターンで、やはり生田斗真ファンでないと乗れない展開。

あと、古田新太の女装も見飽きた感じだし、何よりすぐ愛妻が浮気で死んじゃうのが早過ぎて、おっともったいないという感じ。それ以上発展しようがないですね。

もうひとつ、池田鉄洋のキャバクラ外遊は何が面白いのか浮いていました。

警官二人のエピソードも(俳優はいいけれど)ダサく、ちょっと引いちゃいますね。

と、書けばかなりくさしている感じですが、2時間結構退屈せず見られたのも事実です。こういうホテルものは、何かのパロディにするとか、4つの話をそれぞれ関連持たせないと今の観客は目が肥えているから追いて行きませんデ。

それにしても、山田孝之は完全おっさんに変貌してしまいましたね。少し前 『手紙』では玉山鉄二と兄弟愛で観客を号泣させた青年役ぶりはいずこへ。

(評価:★3)

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