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[コメント] 猿の歯(1960/仏)

何のこっちゃ、と思わされるようなストーリーだし、絵も子供が書いてももう少しマシだぞ、と頭を抱える酷さなのだが、この作品がいかにして生まれたかを知ると、ちょっとは納得できる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ルネ・ラルーは精神科クリニックの患者たちとディスカッションしながら、この物語の骨子を作っていったらしい。正義の味方である猿とか、敵である医者や警官の存在も、一種の妄想や被害者意識から生まれた、と知れば何となく肯かされる。まあ、深いものもあるかな…。

…と思えど、この絵はちょっと酷すぎる。まさかルネ・ラルー本人が描いたんじゃないだろうな?アニメーション監督が必ずしも絵が巧くなければ勤まらないわけではない、とは知ってはいたけれど。

(評価:★3)

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