[コメント] 死んだ時間(1964/仏)
地球は廻る。僕らを乗せて。戦争と殺戮が大好きな僕らの、マグロのように腹を出した死体を乗せて…。冒頭、『三丁目の夕日』的風景のなかで戦争ごっこをする日本少年たちが映るが、彼らはオトナになったとき、自分たちの子供が自室の薄暗闇のなかで、敵を超兵器で殺戮してそっと笑みを浮かべる光景など予測だにできなかったろう。
アニメーションと実写の合成であるから、トポールの作品が占める割合はそれだけ少なく、言葉すら発しないのだが、それはむしろじっくりと彼の止め絵を鑑賞できて良いように感じられる。彼の本領は精緻に描き込まれた絵であろう。
でもこうやって大上段に構えて人類に喧嘩を売っているラルーやトポール自身が、誰よりこういう残虐描写を楽しんでいる風に見えるのは、まあ彼らも人間だからな、ということでご愛嬌。
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