[コメント] 牝猫たちの夜(1972/日)
あの怪作『天使の恍惚』のなれの果てのような本多(吉沢健)のシニカルさに向ける、美形とは言えない昌子(桂知子)の笑顔と困り顔のギャップがいじらしいのだが、その振幅が田中登一流の幻想のなかで、いまひとつ突き抜けないのがもどかしい。
(ぽんしゅう)
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