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[コメント] ちょんまげぷりん(2010/日)

中村義洋作品としては中庸。でも子役の演出などは見事でしたね。 (2011/02/11)
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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まあ、こういう設定となると、もう先の展開はわかっているわけですから、それなりのみえみえ感の中で映画を進めないといけないわけで、そういう苦しい環境の中で中村義洋感覚を演出するのって結構難しかったのではないかと思われますね。

江戸時代からタイムスリップしていしまった武士が、現代で菓子職人として活躍する。というこういうみえみえの展開は、見る側としては「面白くて当たり前」の先入観がはたらきますね。

そんな状況を中村義洋監督はともさかりえさんの自然な演技であったり、子役の演技であったり、周囲の役者を上手に使って、上手に演出していました。

逆説的に言いますと、あまりにも上手にやりすぎて、意外さとか、見る側の予想を超越する何かに欠ける面があるのは否めませんね。

とにかく役者陣が上手すぎます。

錦戸亮さんもとても上手でした。

でもまあ、こういう脱個性のような感覚というのが、実は今の時代にマッチしているのかもしれませんし、個性を強調しない役者陣がこういう物語を構成するというのもい今風なのかもしれません。

話として魅力的だなーと思ったのが、女性の職場に対する位置づけですね。

これまでもドラマとか映画で、シングルマザーについては語られてきましたが、そんな彼女の家をサポートするのが武士だというのが実に面白いですね。

そしてともさかりえさんの演技は素晴らしく自然体で良かった。

もともと才能のある役者さんなので、もっと彼女の魅力にフォーカスする映画があっても良いように思いますね。

大変心地よい映画でした。

2011/02/11 自宅

(評価:★3)

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