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[コメント] 恋するポルノ・グラフィティ(2008/米)

素人がポルノを撮るという滑稽さも面白いが、やはりケヴィンスミスの醍醐味はシットコム的な会話劇だ。男女間の微妙な心境の変化が、このFワード連発の中でも成立するんだから凄い。まぁ、欲を言えば、もっとポルノの世界を垣間見たかったけど…
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







数年前にこの映画の企画を知ったときに「これは設定の勝利だ!!」とニヤニヤしたものだが、こうして鑑賞してみるとしっかりドラマしているし、ただの下劣なコメディじゃないところが立派というか。もちろん下劣ってのは低俗とかそんな意味じゃなくて、監督への賞賛の言葉と同意ですよ(笑)

ほぼ抵抗なくポルノ撮影を始めていくメンバーに監督の懐の広さを知りましたねぇ。確かに、ここにつまづくと本当に描きたい「友情が愛情にステップアップするとき」がなかなか進展しないはず。やっぱりこの映画の主人公は、チームではなくあの2人なんですよね。ジェイソン・ミューズみたいなバカ(ツボです)が揃っていたけれど、そんな中でもトレイシー・ローズの存在は精神的支柱というか流石でした(笑)。

この設定にして、この大人の展開。これがクラークスの頃だったら、ポルノ撮影に終始する作品だったかも?個人的には、もう少しだけこっち(成人向け)の展開に偏っても十分作品は成立したんじゃないかなと思います。撮影完了、編集、リリース、視聴者の反応……この展開も期待してました。

「クラークス2」のDVDリリースを祈りつつ。以上。

(評価:★4)

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