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[コメント] ガンファイターの最後(1969/米)

現在の感覚からすれば、主人公の幾つかの行動に違和感があった。その違和感が時代の違いというものだろうし、変えられないのが古い人間なのだろう。それは通したい意地か、自己存在の意味付けか。当然ながら旧も昔は新だった。古い人間を私は嫌いではない。 
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







リナ・ホーンって、どこかで聞いたと思ったら、そう、グラミー賞歌手じゃないか。

彼女の歌う主題歌、「♪sweet apple wine」が短いながらじっくり聞ける。

恋人との過ぎ去った日々、それは取りも直さず主人公が保安官になったばかりの頃だろう。映画はこの歌だけで、今古い人間といわれる主人公の新しかった時代、恋人との楽しかった日々を垣間見せる。アバンタイトルとエンディング・ロールだけだけれどね。

と言うように、本作は愛の物語にもなっている。

壮絶なラストは私には少々コワかった。時代とは無慈悲なものだ、と思う。

脇役で、よく顔を見るダブ・テイラーがいつもの帽子を被って、医者役で出演。コミカルな役で笑いを取っているのが楽しい。

90分ながら、中味の濃い佳作だ。

(評価:★5)

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