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[コメント] わたしのお医者さま(1955/英)

ここでのブリジット・バルドーは、大きな瞳が愛くるしいものの、映画を支える美神と言えるほどのインパクトはない。歌もたいして上手くない。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







  「女嫌い」というキャラクターが今ではほとんど普遍性を持たないため、ホッグ船長(=ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)のキャラクターが若干理解しがたい。どうしてこういう人格となったのか、一言説明がほしい、という気がする。だが、このキャラクターが際立っているため、ダーク・ボガードの船医(これも女を避けるため船に乗った)の特異さが目立たない、ないし受容しやすい、という構成の妙があることは、今見てもわかる。話の展開ものろいし、今見ると同様のテーマをなんども繰り返している部分がまどろっこしいが、全体としては微笑ましい艶笑コメディになっているとは思う。ブリジット・バルドーもまったく添え物的な扱いで、それを超える魅力があるわけでもないが、映画の要求する役割にぴったり収まっている感はある。英国紳士の女性に対する礼節も好ましいが、同時に感じるもどかしさを一歩踏み越えるラストも気が利いている。

75/100(10/09/20見)

(評価:★3)

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