みんな僕自身の狭量のことです。こんな人間がジュネの映画を見て正しい見方をできるとは到底思われない。で、今回は感想めいたことを記述させていただきます。

結構濃密な配色は好きです。展開はむしろ理詰めです。悪く言うと作られすぎです。あんな復讐劇を即全員一致で賛同してしまう仲間はいかにも作られています。リアルからは離れています。だからこそファンタジーのなるんでしょうが、ちょっと座っている椅子がそわそわする感じです。ちょっと気恥ずかしいです。

ここを超えるかどうかでこの映画の見方が違ってくると思います。普通の人はジャーンと、乗ってくるんではないでしょうか。

僕はしり込みしました。後ずさりしています。ジュネの世界に入れないです。

でも考えたら、この映像の世界はすべて主人公の脳裏の話だと思えば理解できなくもない。リアルなんか考える必要もない。要するに現代版おっさん「アリス」なんだ。

と、無理に考えてもやはり僕には気恥ずかしい。もうすっかりと現代の暗黒に染まっている吾輩。映画館にいる時ぐらい子供に戻れないのか、、。

と、こう変な部分で自分を葛藤させる不思議な映画でした。汗ものです。