[コメント] 独立機関銃隊未だ射撃中(1963/日)
大人たちの頼もしさには留保がある。三橋達也の勇気は根拠のない経験則に基づき、銃後の家族が佐藤允の情緒を乱している。達也は途中退場で肝試しを免れ、允の情緒の乱れは彼の攻撃力を脅かさない。
ソ連側も気をやるように、允はただ湧き上がる不可解な意気地に直面して困惑する。彼は去勢による精神的な死を予感し、人間の景物化は自分たちがモブキャラではないと信じた達也を反証する。景物化に過程がないのは彼らがはまったステイルメイトの反映である。生きてるように見えてすでに死に体だったのだ。
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