[コメント] クロッシング(2009/米)
何がどうなったんだか・・・?
(2011/05/03)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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警察内部の暴露ものって、最近あまり珍しくないんですよ。
だから、この映画の何に新鮮味を得られるか、という観点で見ると、見終わった後の感覚に「残る」ものがない。そんな映画でしたね。
『L.A.コンフィデンシャル』のようなオチでもないし、潜入操作ものでいうと『ディパーテッド』そしてその原点である『インファナル・アフェア』のような緻密さには欠けますね。
それから、役者陣もイマイチ・・・というと失礼かもしれませんが、やはりリチャード・ギアにこの役は似合わない。(よくこの役を引き受けたものですね)
イーサン・ホークという役者のことはあまり存じ上げないのですが、彼の役柄がこの映画の中心であることは明らかですね。
そして彼のジレンマがまさに今のアメリカの抱える大衆的なジレンマであることも想像できます。
彼が敬虔なカトリックであることもこの映画を唯一真実味に近づける面で
「ほしいのは許しではなく救いだ」
と小さく叫ぶシーンはとても印象的でしたね。
ドン・チードルも『オーシャンズ』から離脱してからすっかり真面目な役柄が似合う役者になっちゃったし、この3大俳優をぶつけようとする意思が空回りしてしまった印象が強い映画となりましたね。
少し残念です。
2011/05/03 自宅
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