[コメント] ブロンド少女は過激に美しく(2009/ポルトガル=スペイン=仏)
女の矯激は、男の背後から窓向こうの女を補足するといった、多重の構築物のフィルタリングによって、常に客体化の危機にさらされている。抽出されるのは「莫迦じゃなかろうか」と嘆じさせずにはおかない矯激の奇特な振る舞いである。
かかる莫迦らしさは、叔父の徳高さという促進剤によって加速する事件の独特の疾走感に押され、最後には音響に波及しそれに担われる。乱打される鐘の音と線路の上で木霊する鳥のさえずりである。
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