[コメント] 最後の忠臣蔵(2010/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『忠臣蔵』とつく映画やドラマがどれほど多く作られたのか知りませんが、これは全くこれまでの忠臣蔵と異なる切り口で描かれた大作でしたね。驚きました。
まず、この言語。
京都なんですね。
京都の言葉は優しく厳しい。しかしそんな環境の中で育む子供の成長。
これは驚くべき献身的なお話なんですね。
この瀬尾孫左衛門という献身的な侍の生きざまがどれほど当時の実態とマッチしていたかはわかりませんが、少なくともこのサムライの献身的な姿こそ、忠臣蔵が長く語り継がれる所以なのでしょう。
そしてこの忠臣蔵のお話が浄瑠璃で語り継がれてきたというのも、この映画が誠実に伝えようとしたこととして評価できると思いますね。
だいぶ忠臣蔵もアレンジにアレンジを重ねてきましたが、このドラマはもともと古典なんです。
それにしても大石内蔵助という人物の魅力がどれほどのものなのかが、如実に伝わるお話でもあります。
この映画では片岡仁左衛門さんが演じています。これもまた意味深ですよね。
嫁入りのときの松明の列がどんどん押し寄せるシーンには圧倒されました。
こういう見せ方があるとは全く意外。
そして最後に孫左衛門が切腹するんですけども、この迫力ある演技を真似できる人はそういないでしょう。
原作のジェームス三木という人は天才だなと思いますね。こういう切り口を探し出してくる取材力ですね。
見事でした。
2011/06/15 自宅
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