[コメント] 喜劇 怪談旅行(1972/日)
森田健作と林ゆたかが駅の前を掃除しながら「友達よ泣くんじゃない」を口ずさみ始め、カットを変えて川崎あかねが自転車で登場するシーンのスムーズさに感動。全編に亘って構図や繋ぎは的確で端正だ。科白の練り具合も見事だと思う。コメディ作家、瀬川昌治の面目躍如たる傑作喜劇。
幽霊譚なので、勿論映画的な見せる見せないの演出が見所なのだが、日色ともゑ演じる幽霊の出入りの扱いにとどまらず、三木のり平が度々隠れたり、海女の小屋のヌードシーン等、「隠蔽」と「暴露」のモチーフの面白さがいっぱいある。
#以下備忘。
・アバンタイトルは列車の中、車掌でケーシー高峰がこゝだけ登場。三木のり平と森田健作は親子。下宿先に按摩の園佳也子や名古屋弁の森明子がいる。本作は太地駅の国鉄職員の映画であり、駅員には林ゆたかと三城康裕。三木の女で飲み屋の女将の野川由美子。その妹は海女の川崎あかね。フランキーが漁協と海女を訪ねるシーンでサービスカット満載。川崎あかねも胸と乳首が透けて見えるカットがある。立原博が漁協のシーンだけ登場。芸者金魚役の夏海千佳子が色っぽい。ロケーション撮影では川湯温泉、湯の峰温泉のシーンもある。クライマックスのドタバタはコマ抜きで処理されているが、こゝはいまいち。
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