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[コメント] 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011/日)

ふざけんなと思うリメイク映画が数多溢れる中、大健闘した佳作だと思います。かくいう私はギャグパートを抜けて加速する後半からポロポロきていました。
シオバナカオル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







原作漫画、1986年映画版からの大きな改変ポイントといえばあのボーリングのボールを可愛いピヨちゃんにしたこと。ここに賛否両論があるだろうが監督自身もあくまでものび太を主役にするための布石だったと語っている通り、友情をより濃く描くためにしずかちゃんとのび太という二人の主軸を置いたのだろう。

このピヨちゃん丸出しの愛されルックスに・・・見事に泣かされた!

例えばこの物語に於ける隷属ロボットが露骨に黒人奴隷を模している(歌というキーワード含め)とか、だからこそ「ピッポ」なんて名前を勝手に名づけて本人に強いらせるなんて人間が過去に犯してきた過ちに他ならないじゃないかという意見も多分にあることと思われるが・・・

あんなひたむきに戦う(メカ戦闘シーンもかなりカッコよかった)ピヨちゃん見たらもう・・・泣かずにいられないでしょ!あの泣き演出には素直に順応した!!

あと、しずかちゃんとリルルの描写にも大きく改変が加えられていて、特に看病→対立→仲直りのところ。女の子にとってのロボット=人形やペンダントを小道具に足すことでよりわかりやすくしずかちゃんとリルルを結び付けていた。

でも、やっぱりラスト、ピヨちゃんはのび太にリルルはしずかちゃんのところへ現れてほしかった。しずかちゃんが帰り道で紫陽花見てぽつぽつ歩くラストなんて・・・仮にも一人の小学生にそんな哀愁のラストで描いちゃダメでしょ。可哀想過ぎる。

のび太教室シーンのあと、帰り道ぼんやりと歩くしずかちゃんがフッと見つめる紫陽花があの時リルルにあげたペンダントの形のようで「・・・あっ」

っていうラストだったら生涯ベスト級映画になっていた!しずか主役映画に徹底しても良かったかなと思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)さなぎ わっこ[*]

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