[コメント] 男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW(2010/韓国)
一言で言えば「様式美」である。「南北」をストーリーに組み込める韓国版は香港版と比較してもまた楽しめる作品となった。最後があれでなければ、素晴らしい余韻を楽しみながらスクリーンを後に出来たと思うと、それだけは残念である。
ジョン・ウーが男たちの挽歌をやると言うだけでも期待が出来る上に、舞台が韓国というのも「挽歌」の世界観にとって期待を持たせるが、その期待にしっかりと応えている。良い韓国映画の共通点に演者の「顔」という要素があるが、今回も完璧。これだけ揃えば女子供の出る幕なんぞ皆無!様式美を堪能させていただいた。満足である。
しかしながら、エンドロール。今回はCHEMISTRYがやらかしてくれている。まぁ、世界観に比較的乗っ取った楽曲であることは理解するのだが、余韻ぶち壊しのリスクはもう少し真剣に検討してもらいたい。三池版『十三人の刺客』はイーグルスの「デスペラード」をタイアップ曲にしていたが、エンドロールも含めて劇中では一切使用しなかった。そういう使い方もあるというのはいい加減肝に銘じて欲しい。
(2011.2.19 チネチッタ)
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