[コメント] スタンド・バイ・ミー(1986/米)
この映画は映画館じゃなくてビデオで見たんだけど、これを初めて見た時は、リバー・フェニックスが今は亡き人だということを知らなかった。知らずに見れてよかった。知っていたらきっと、あんまりのショックに、ストーリーに熱中できる自信がなかったことだろう。
ある映画の中で、ルックスとか配役とか関係ナシに、言葉にしてあらわすなら「存在感」というものが本当にスゴイ人っているんだ、そんなことに生まれて初めて深く関心した。
この映画でリバー・フェニックスに惹かれた私は、このあとインターネットなどで彼のことを調べ、恥ずかしいことだけどそこで初めて彼の死を知った。スタンド・バイ・ミーを演じていた時は誰しもこんな未来、想像だにしていなかったんだろう。
どんな言葉で言い表しても安っぽく、ありきたりに聞こえるんだろうけど、私は本当にリバーに惚れた。彼の死を知ってから受けたショックは、正直自分の祖父の死よりもずっと大きく、そして重いものだった。 何かの名言集みたいのに書いてあったけど、俳優というものは舞台の中だけで死ぬものだ、実際に死んでしまっては話にならない。っていう言葉があった。ちょっと乱暴な言葉かもしれないけど私もそう思う。悔やんでも悔やみきれないリバーの死。それは私の心に衝撃を与えすぎてしまった。それもこれも全てこのスタンド・バイ・ミーの彼と出会ってしまったからだ。死んでしまった人は二度と生き返らないけど、それならせめて、私はスタンド・バイ・ミーという映画と出合えたことを心の底から感謝したい。
安っぽくてもありきたりでもかまわない。たった1本の映画でここまで人をとりこにすることができたリバー・フェニックスという俳優と、スタンド・バイ・ミーというこの映画は、今まで見てきた映画の中で、そしてこれからもおそらくずっと、わたしの中に、ナンバーワンで輝き続けるだろう・
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