[コメント] スーパー!(2010/米)
あまり爽快感はないのだが、そんな中でクリムゾン・ボルトの相棒ボルティに扮したエレン・ペイジのキレっぷりと本当にイカれているように見える怪演ぶりはなかなか面白かった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヤクの売人に妻を取られた男が、神からの啓示を聞いてから、ヒーローとして活躍し妻を取り戻そうとするヒーロー・アクションコメディ。
『キック・アス』のようなお茶の間ヒーロー映画っぽい展開なのだが、主人公がヒーローに目覚めるきっかけが神からの啓示で、その正義に対する思想もどこか宗教めいているところが、どこかきな臭く、あまり素直には楽しめないのだが、主人公の自警活動が必ずしも正義として賞賛されている訳ではなく、犯罪すれすれの際どいボーダーラインで描かれいたのは好感持てる。
後半、敵であるジョックを倒す展開も、どこか罪悪感を残す終わり方だし、主人公が妻を取り戻した後も、ハッピーエンドという感じではないので、最後に彼の正義の行動が世間で賞賛されている描写も、意図的に見ている側にどこか違和感を感じさせるようにしたのでないかという印象。
あまり爽快感はないのだが、そんな中でクリムゾン・ボルトの相棒ボルティに扮したエレン・ペイジのキレっぷりと本当にイカれているように見える怪演ぶりはなかなか面白かった。
後半の、敵のアジトに2人が攻める展開は、『キック・アス』でも思ったが、せっかく個性的なコンビを作ったのだから、片割ればがりが活躍するより、均等に活躍させて欲しい。正直、ボルティを殺すタイミングが早くすぎ。もう少し敵を倒した後で、ジョックかその手下に人質にとられてからの展開の方が、ヒーロー的なカタルシスが生まれた気がする。
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