久し振りに連れ合いと観賞。普段辛口なツレも「悪くなかった」と。TVドラマの「新参者」も面白いのかな。

一寸しつこい演出だったが、阿部 寛が登場人物たちをじっと見つめるシーンは佳かった。TVの「TRICシリーズ」から『青い鳥』『天国からのエール』といった映画に出演し、演技に幅が広くなった。

しかしこの映画の最大の問題点は２つ。１つ目は八島冬樹役の三浦貴大と青柳悠人役の松坂桃李の顔立ちが似過ぎな事。キャスティングは何考えてんだ。防犯カメラにどっちかが写るシーンがあるが、特定出来んぞこれは(←鑑賞当時の感想です)。

もう１つは、中井貴一が何故麒麟の像まで歩いて倒れたのか、という謎。否、これは映画最大の謎で実際に阿部君が解決する事になってるんだけど、…解決してないだろコレ。心情的には理解出来るんだが、しかしここで懸けているのは命だからね（「鳥人戦隊ジェットマン」の凱(ガイ/若松俊秀)かよ！ト)。事件現場は東京日本橋でなければならない訳があったが、東京でコレはないだろ。山の中なら俺でも麓でなく山頂の麒麟堂目指して歩くかも知れないが。先ずは助かりなさい。

この映画を観て、似た顔俳優による妄想家族映画出現。

　親父役：堤 真一 / 長兄役：小出恵介 / 弟の双児役：三浦貴大・松坂桃李