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[コメント] 0からの風(2007/日)

「圭子さん」「零クン」と呼び合う母子は正直気持ちが悪いが、愚直なまでに丁寧に撮られた作品自体には好感を持つ。危険運転行為は「他人を死に追いやる未必の故意がある」とした刑法改正を交通事故遺族らが自らの手で行ったという事実はとても大切なこと。フィルムに残しておく価値がある出来事だ。いいマスコミの使い方と言える。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







夫を亡くして後、母子家庭となった圭子と零。

仲睦まじく暮らしていた二人を突然引き裂いた交通事故による零の死。

何かに没頭しなくては生きていけない、圭子が置かれた状況を田中好子が好演。

袴田吉彦演じる加害者の涙の謝罪が「心のない言葉」だったと知らされた観客も正直驚いた。それだけ彼の演技は必死だった……のになぁ。

悪質な交通違反で事故を起こした人間ほど再犯率が高いと力説するラスト。

徹底して交通遺族の側に立ち続けた描写は最後までブレることなく、確かに伝わった。

「心のない言葉なんてゴミと一緒なのよ」確かにそうだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ガリガリ博士[*]

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