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[コメント] はやぶさ 遥かなる帰還(2012/日)

人間ドラマの抒情性と「はやぶさ」というモチーフの叙事性のバランスがいい。そんなにウエットではないし、かといってドキュメンタリ的に臨場感を過剰に煽るわけでもない。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







淡々と物語が語られる展開は、息の長い「はやぶさ」のプロジェクトの姿にだぶる。

「はやぶさ」を萌えキャラに擬人化したコミックもあったが、この映画でも終盤は、登場人物たちに「はやぶさ」を人間のように感情移入した台詞を多く言わせている。それはカプセルを地球に送り届けても「はやぶさ」本体は大気圏で燃え尽きてしまうという状況を、ひとりの人間の死として見せる、という演出の伏線であって、「はやぶさ」の最期の姿は人が断末魔の咆哮をあげて燃え尽きていくように見えて涙を誘う。このCGのクリエイターはいい芝居をさせたなあ、と思う。

(評価:★4)

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