[コメント] ドラゴン・タトゥーの女(2011/米=スウェーデン=英=独)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
例えばダン・ブラウン原作の大ベストセラー「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」などは原作がとても大好きなのに、映画化されたものは全くもって別物、自分の思い描いていた世界と全く懸け離れたもので、特に「天使と悪魔」に至っては原作のテーマすら映画に入っていない、と思わされるほど愕然としたものでした(キャスティング、配役って本当に重要なんだなぁ、と。)
ステイグ・ラーソン原作好きにとっては、「どうあの世界観を映画で表現できるのか?」と不安にもなっていましたが、監督がデビ・フィンとなれば絶対に面白くないわけはない、と。実際はその通りで、あっと言う間の2時間40分。
あの長編を2時間40分にまとめるとなると、やはり場面ごとの状況説明など行っている時間はなく。その点では原作未読の方々には原作のよさを映画のみで満喫は難しいのかな?と。ただ原作には非常に忠実で、世界観、雰囲気もまさに自分の思い描いていたものに近く、「さすが!デヴィッド・フィンチャー!」と心の中で叫んでおりました。
ただ、、ただ一箇所・・・。なぜここまで原作に忠実に作っているのに最後の重要な部分だけ違うのか!
ハリエットがオーストラリアに居ない!!! 個人的な意見としては、原作では最後の最後まで真冬のどんよりとした、薄暗い、重苦しい雪景色の中で進行する殺人事件だからこそ、最後の最後に今までとは対照的な「暖かい」「青空」「大自然」「緑の大平原」の中にハリエットが生きていた、という事実が判明し一気に感動にすら近い感情でいっぱいになり、大満足の結果だったので、そこだけがマイナス0.5点の結果4.5点です。
まぁデビ・フィンなので、「緑いっぱいの大自然」や「青空」を撮ったとしても、どうせ色褪せたトーン低めの映像にはなるんでしょうけど(笑)・・・。
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