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[コメント] 夜明けの街で(2010/日)

秋葉(深田恭子)に愛人としての立場や心情をやや饒舌に語らせすぎている感はあるが、彼女にしても、妻・有美子(木村多江)にしても、「都合のいい女」はそうそういないもんだ・・・と身につまされる思いがした。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







個人的には3月31日の0:00時効成立(この場合、犯罪ではなく自殺だったので時効成立という言い方はおかしいが、秋葉にしてみれば、母親と秘書を死に追いやった父親と伯母への時効と解釈してよかろう)の日に、秋葉が語った事件の真相は想定の範囲内。

それよりも、お正月にバンクーバーなどには行っていなかった・・・と語る秋葉の切なさに愛人の悲しさを見た。

また、クリスマスを過ぎても卵の殻でサンタクロースを作り続けては壊していた妻・有美子に驚いた。

思いがけず泊り込んでしまった翌朝、携帯に残る妻からの山のような着信履歴と、下駄箱に仕舞われていた握り潰した大量のサンタクロースを見た時、「こりゃ、ホラーだな」と思った。

しかし、聞かれてもないのに嘘の出張話や通夜話に能弁過ぎる主人公を見て、客観的に見ると僕もあんなにバレバレなのかな・・・とかなり怖くなった。

寡黙でいよう。そう決めた。

(評価:★4)

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