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[コメント] マルコムX(1992/米)

黒人差別と市民権運動をマルコムXだけで語るのは無理であり、キング牧師やブラック・パンサー等穏健派や武闘派、いろいろな活動家が存在した。ただ、この問題を黒人以外の人種に発見させたのはこの映画が大きな役目を担っている。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







マルコムXで市民権運動を語るのは凄まじく偏った物の見方を提示することに過ぎないと思うが、じゃあ、この映画を作る際に他の黒人指導者で実際に力を持った表現になるかどうかということを考えるとマルコムXというチョイスは映画にしやすいと思う。というか、問題を提起するという意味ではマルコム以上の存在は無かったし、そういう意味で スパイク・リーはベスト・チョイスをしたと思う。

救いと起承転結の転を乱用する展開はこの人物ならではのもので私は少し嫌な思いをしたのだが、とはいえ、それがこの映画の価値を下げてはいけないと思う。

92年といえばロス暴動が起こった年であり、これはその年度の空気とあいまって日本に浸透した。今じゃ自称黒人系の兄ちゃんが日本にゃ一杯いるが、彼らはこの映画を観てるのだろうか?

(評価:★5)

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