[コメント] ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010/韓国)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
今年(2019年)ももう2月も後半ということでビックリ、時は流れる。 いまや映画館で映画を見ない人状態です。
・・・この作品は封切当初に見ていていい作品だけれど、なんとも言えない引っ掛かりがあった。
この前の作品『シークレットサンシャイン』もそうだが主演の女優さんいずれもツライ状況に立たされていてあまり救いがないのだがちょっとホッとするキャラを投入している。
今作だと詩を読む会でセクハラまがいのポエムを披露する抜けたオッサンであり、前作だと主人公にまとわりつく車修理やっているソン・ガンホに相当する。
両方ともセクハラまがいの行為や発言等無神経なのに親切で結局善人なのだ。
監督からしたら完璧な人などいないという造形なのだろうが、見る私本人(私)が女性なので気に入らない。
どんな善人でも無神経でマッチョなアホな部分はあわせ持つものだと、憐れヒロインたちはそんなアホな部分は許さなければ生きていけないのである。
先日芸人の松本が女性アイドルに「得意な枕営業でもやれ」的な発言をして大炎上、それを受けて某SNSで有名映画評論家が「1年前なら問題にならなかった」発言をして即炎上、削除といったことがあった。
アホである、あからさまにダメ。松本のヒドイは明らかだが某評論家も鈍い「男性」という鎧が自分自身を時代遅れにしているのか。
…確かこの映画批評サイトが始まったころの映画では女優たちは平気で脱いでいたと思う。それがここ10年ほどあれほどまったくあーゆー作品は作られない。一体どのタイミングだったか思い出せないがどういうきっかけだったのか、ちょっとわからない。十数年前までずっと映画は芸術だからという理由が通っていたのだろうか?
あれが日常だった映画好きオッサンには現状キツイものがあるのかもしれない。
METOO運動なんかより前から現状があるので、流れがつかめないがハリウッド女優たちのヌードがクラウドからネット上に流失した事象があったがあれもきっかけか。
…とにかくイ・チャンドン監督の本作はキャラクター造形もなんだか微妙である。セクハラと善人が同居している問題。
私が時代に流されているだけなのか何なのか、ちょっとスッキリはしない。
言えることは鑑賞後「いい作品だなあ」と感動しつつ違和感が残るとでも表現する。
2019年2月19日記
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。