[コメント] 赤い河(1948/米)
聖なる映画だ。この映画は奇跡のショットだけで成り立っている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ジョン・ウェインと少年時代のモンゴメリー・クリフト、ウォルター・ブレナンが南部の土地を求めて旅する序盤の情景、シルエットのように映し出される馬車の姿と稜線の荘厳さ。スタンピードの迫力。銃撃の簡潔な格好よさと、その裏にべったりと張り付いた「撃つこと」に対するやるせなさ。町に到着したクリフトと迫り来るウェインの距離感の演出、二人の殴り合いの呼吸の見事さ。これらの画面を前にして私はもう身動きも取れなくなり、わけもなく涙が頬を伝う。そう、「映画」には「わけ」などない。わけもなく、『赤い河』は私を打ちのめす。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。