[コメント] グスコーブドリの伝記(2012/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
少年が父母に死なれてしまい、妹をさらわれてしまう。妹を探しながら必死に生きていく。
そんなあらすじと共に、溢れだす自然の光景、小田和正の「生まれ来る子供たちのために」
ある意味泣かせに来てるなという、あざとさが気になるような予告ではあるが、短く上手にまとまっていた。というよりか、本編がダラダラ長すぎてしまっていると言った方が良いか。。
予告編をPCで見ていたら、娘が「これ知ってる! みたい!」と言う。文部科学省選定作品だとか。久々に一家4人で映画館へ行くことに。年齢や職業などは違うがよく考えたら家族構成はこの映画と同じだ。父母兄妹。
まず、冷夏とそれによる飢饉までの流れなのだが、これは作品中とても大切なことではあるのだが、あらすじとして父母と死に別れて妹が攫われるというところまで分かっている身としては、とにかく長い。実際時計を睨みながら見ていた訳ではないが、ブドリが一人になるまでで作品の半分なんじゃないかと思う程、とにかく長い。
そして、父母の行動が理解出来ない。栄養不足で脳まで狂ったのか? 狂ったのだと思いたい。子供を置いて両親居なくなるとか、全く理解不能。
そして、突如現れるファンタジックな猫(コトリ=子取り とか言うらしい)に攫われる妹。それまでのゆったりした展開から突如別世界?? 自宅が製糸工場? なんじゃこりゃ? と思ったら夢オチ?
この後も展開的にはやはりゆったりめで、突然挿入される夢オチ世界に取り残されっぱなしな俺。
で、夢オチ? と思ったら火山噴火させたのはブドリなんだとかいうナレーション的な終わり方。ちょっと省略すべきところ間違ってるとしか思えない。
そんな意味でも、予告編は省略すべきところと、すべきでないところをしっかり弁えた秀逸な仕上りであったと思うのであります。。
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