[コメント] ピラニア リターンズ(2012/米)
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2010年製作の『ピラニア3D』の続編。
前作のピラニアの生き残りが地底湖を伝って別の湖に出現、さらに排水溝からウォーターパークのプールに侵入し、プールに来た人々が惨劇に巻き込まれる展開。
前作は、ピラニアが襲撃するパニックシーンでの凄惨ながらもどこかコミカルでブラックな笑いと湖の客を救出するためにピラニアを討伐する人々のアクションのバランスが良かったので高評価だったが、今回は完全に期待はずれ。
恐怖シーンに絡むコミカルな演出も、基本的に下ネタが中心だったり、凄惨な状況で場違いな明るい音楽をかけるというものばかりで、バリエーションに乏しすぎる。
また、ピラニアの惨劇のシーンもピラニアに果敢に挑むのが前作の生き残りの黒人警官だけだし、ピラニアの襲撃も前作のほどのインパクトが感じられない。最後の排水溝からの大爆発もなんか無理矢理絡めた感じだし、古代種のピラニアがいきなり進化して歩くという展開もちょっと強引な気がする。
『フィースト』シリーズもそうだが、この監督と脚本家のコンビは恐怖を煽るシーン作りは悪くないのだが、そこに絡めるコメディセンスがあまり上手くない気がする。不道徳な笑いを作りたいのなら、中途半端なものを入れるより徹底してブラックな笑いを追及して欲しいところ。
ラストで進化したピラニアに近づいた子供が襲われ顔が無くなってしまうところも衝撃的ではあるが、毎度、安直に子供を殺すシーンを入れれば観客が驚くだろうと思っている姿勢もちょっとどうにかして欲しい。
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