悪い意味で言っているのではない。ロウバジェット・ムービーの話をしているのでもない。ただ、ストーリー・テリングとかどうでもよくて、ギーガー・デザインのクリーチャーが非力な人間どもを食い物にするという画が見せられれば良かったんだ。

　というのを、劇場で観て思った。

　この『プロメテウス』も金と技術をふんだんに使ったB級作品だ。話の筋なんてもんは最初から破たんしてる。シャーリーズ・セロンの最期なんて「志村！うしろ！」のレベル。でも、だからこその『プロメテウス』なのだ。

「人間がどーんなに賢くなろうとも、どーんなに人のために頑張ろうとも、宇宙の超生命体にかかったらイチコロなんだぜー！！」

っていう作品だろ。それを楽しむ作品だろ。私はそれでいいと思います。