正直、プレビューで見て期待したほどの壮大なストーリーではなく、意外と普通のSF映画だった。

デイヴィッドの謎めいた行動に色々伏線があるのかと思ったらあんまりまとまらず終わっちゃったし、ショウ博士の超人的な頑張りに慄くものの、それを支える「想い」の描写は今一つだった。

そして、何より、背景となる世界にあまり深みを感じることができなかった。こういうSFで全て語られることはないのは分かるけど、それにしても、解説・説明になるところが少なすぎのような気がした。

つまらないとは言わないけれど、特別な感じはしなかった。リドリースコットが撮っているというだけで、『ブレードランナー』の完成度を意識してしまうと、まあちょっと酷な話ではある。

2013年1月20日（日）　iTunes Store でレンタルして視聴