中途半端なもの見せられる位なら、最後まで見えないほうが良い。その分現実の中の錯覚と幽霊の声と現象が、うまいバランスで描かれていて良かった。部屋のドアの模様とか車の前を横切る白い影とか、とにかく錯覚を取り込むのがうまかった。心霊現象もホンモノなのか錯覚なのかの瀬戸際で描かれてるものが多かったし、考えようによっては、登場人物の頭がおかしいって解釈だってたちそうだし。いろんな意味で、見えてこないから不安にさせられる映画。主人公もイヤ〜な感じのキャラだったし、なかなか良質の恐怖映画でした。

あとドアの向こうから聞こえてくる幽霊の声、後のオカルト物にかなり影響を与えてるとみた。