[コメント] 女王蜂(1977/日)
お馴染みさん達の力の抜けた脇役ぶりは楽しいが、皆が揃って石坂・金田一を食うのはどうかと思うし、場にそぐわぬ空気を導いた仲代ら初出演組の撃沈も痛い。編集に工夫が見られながら冗長に感じるのも物語ありきの140分ではなくその逆だからだろう。
とはいうものの、当時あれだけタイトな日程で色々な規制があったであろうタイアップ企画を含む2時間超の大作を連発し続けた職人監督・市川崑の、そのバイタリティの源は何だったのだろうと思う。個人的には口紅云々よりもそちらのほうがよっぽどミステリーだ。
ていうか、監督には「あなたはやはり岸惠子さんを愛してらしたのですね」と言いたい。
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