期待しすぎたんだよなあ・・・。監督の前作、前々作の脚本の見事さに感動したもんで、今回も期待しちゃうわけですよ。今回も面白かったのだが、一か所だけどうしても納得できない部分が。

やくざを欺くために二人が待機しているところへの、香苗の「何…してるんですか？」

・・・この一か所だけが。不自然に思えて仕方がない。

宮崎（コンドウ）が偽りの人生を歩まずに香苗と結ばれるため、やくざに金の在り処を伝えるため、香苗を事件に巻き込むのは必要である。そして、「つけてきてたんですか。」と偶然でないことは明かされる。でも何故あのタイミングで、車で登場？

尾行しているのであれば、二人から見えない位置に車を停め、建物の陰から顔を出すのが普通だろう。香苗のあの性格なら尚更だと思うのだが。もしくは途中見失った設定にして「ちょっと見失ってしまいまして、おかげで変なタイミングで声をかけてしまいまして…。」ぐらい言わせてほしい。内田けんじ監督なんだから。

内田けんじ監督だからこそこの一か所の不自然さが気になるので、厳しめに、３点！