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[コメント] 白雪姫と鏡の女王(2012/米)

さすがはターセム監督。一つ一つのシーンに映像的なまとまりがあるというか、明るく楽しい物語の世界をしっかり感じさせる力がある。それにヒロインのリリー・コリンズが全盛期のオードリー・ヘプバーンを思わせるキュートさで、とても良い。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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見終わってから、なるほど『落下の王国』のターセム監督の作品であったかと知って納得。変に肩肘はらずに単純でわかりやすい物語になっているだけに、軽い感じで上手にまとめた画づくりがよく映える。

それにジュリア・ロバーツの悪い女王もいかにも楽しんでいるような雰囲気でよかった。鏡の中の世界も、王宮内の派手派手さと対照的に地味につくられ、そこへの出入りのシーンといい、センスのよさが感じられる。

何より操り人形による襲撃シーンは本作の白眉と言える。それを操る魔女のシーンとあわせて、きびきびした動きやファンタスティックな空気といい、非常に映画的というか、とても見応えがあった。

ヒロインのリリー・コリンズはこれまで無名であったのが信じられないくらい魅力的だった。前半は、ややジュリア・ロバーツの好演やしっかりつくられた衣装、美術などにかすんだ感じもしたが、終盤からぐんぐん魅力的になっていった。

特にエンディングのダンスシーンは本当にきれいで、可愛くて美しくて可憐で楽しそうで、すっかりファンになった。それにああいう洒落たエンディングも久々にみた感じがする。

(評価:★5)

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