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[コメント] 白雪姫と鏡の女王(2012/米)

白雪姫は青色のドレスがお似合い。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







どうも。ジュリア・ロバーツと同い年でおなじみペペロンチーノです。

画面(えづら)は凄いけど中味が無い、でおなじみターセム・シン。 綺麗なドレスを着て髪もモリモリ持って見た目は美しいけど、人間的魅力がゼロのキャバ嬢みたいな映画ばっかり撮る監督、という印象があります。 コメディなら新境地が開けるかと思ったら、相変わらず退屈なこと。

話が面白くなるのは、スノウホワイトが鍛え始めてから。 要するに無垢な「白色」の彼女が、「青色」の服を身にまとう=人間的な個性を帯びてからやっと面白くなる。彼女もチャーミングに見えてくるしね。 ターセム・シンの画面って無機質なんだよ。

この映画を観た最大の収穫は、ターセム・シンは映画が分かっていないということが解ったこと。

幽閉の身のスノウホワイトが城から抜け出すシーン、たしか、残された側の視点がラストカットなんだよ。 だって十数年幽閉されてたわけでしょ?それなら彼女が見る広い世界を描写しなきゃ。 なんなら、塔に幽閉されてる時の方が映像に開放感があって、城から抜けだした方が閉塞感があっちゃったりする。

映画全体も同様で、彼女は城から出て、世界を知り、恋を知り、成長するわけですよ。 ところが映像的に一番広がりがあるのがオープニング。つまり、彼女の世界観の広がりと映像の広がりがマッチしていない。

もしかするとこの監督は、その最大の特徴である映像美が、かえって足枷になっているのかもしれない。

余談

ジュリア・ロバーツのキレキレの演技をウヒウヒ笑う予定で映画館に行ったのだが、期待したほどウヒウヒ感がなかったんだよね。だってまだ美しいじゃん、俺と同い年のジュリア・ロバーツ。惚れ薬なんかじゃなくて、ガチに“女”としてリリー・コリンズと張り合って欲しかったよ。フィル・コリンズの娘なんかに負けねーぜ!だって親父はハゲだろ!ってな勢いでさ。ま、俺は迷わずリリー・コリンズを選ぶけどね。

(12.10.06 丸の内ルーブルにて鑑賞)

(評価:★2)

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