オープニングのコスプレSEXは、気まずいくらい生々しかった。薄暗い中での濡れ場とかではなく、明るい最中での趣味性をもった堂々たるコスプレSEXである。カメラマンの容赦ない接写に、田畑智子のエロイ息づかいと、生々しい肉体が衣装からでもはっきり分かる。永山絢斗は高校生らしく、戸惑いながらも目の前の肉体にむさぼるようにSEXするシーンは大変素晴らしく、家で観ていたら相当ウハウハなシーンなんだが、映画館で観ちゃったもんだから困りました。困りましたよタナダユキ監督。ふと思ったんだが、逆に女性監督だから性描写に容赦なく撮れたりするのかなーと思ってしまいましたが、同時期に観た「愛の渦」と比較にならないエロさでした。男性が、彼女や奥さんに「コスプレ衣装」を着せてSEXするのはよくありますが、女性、人妻が高校生に「コスプレ」を求めているというシチュエーションは正直ビビリました。高校生の卓巳はまだそういうプレイには興味が無く「なんでこんな事やるんだろ…」と苦笑いな感じが良かったです。

エロい所しか書いてないのですが、正直人妻と高校生の関係性が半端じゃなく、友人の話なんかどーでもいいからその後の二人を書けよ！と思ってしまいましたが、ああいう公開処刑を食らった後の二人の関係なんか、結果は見えてしまって展開は無いですよね。気になる所と言えば、里美の旦那さんとお母さんですが、（また前半の話ですみません！）旦那は見るからにヘタレそうで頼りないし、姑は裏で嫁をいたぶるという設定はやりすぎな感じはします。あそこまで旦那と姑を悪く描いちゃうと「嫁の不倫はしょうがないよ」的な流れになってしまいそうで個人的にイヤ。