大概は退屈だが、「帰化申請」にドラマを見出だした視点は目新しく、回想を審査官との面談として処理する構成も技巧的だ。巻頭の大アップが強調するように、小池栄子の表情力も万全の仕上がりを誇っている。メイキャップの具合も含め、ルックスのコンディションは彼女の出演歴上でも上位に座するだろう。