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[コメント] フライト(2012/米)

アルコール依存症の人の話。全く酒を飲めない僕は、「なぜそこで酒を飲むのか」「なぜそこで敵意をむき出しにするのか」「なぜそこで自棄を起こすのか」全く理解できず、ウィトカーに寄り添って観ることができなかった。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最後の事故調査委員会の公聴会で真実を話すまでは。

それだけデンゼル・ワシントンの演技は迫真していた。

断酒の会の人が言っている。

「酒に関する嘘は完璧につける。嘘をつくことをやめられない限り、アルコールもやめられない」と。

全くその通りだと思う。

ウィトカーはこの会に参加した時、「あなた方はアルコール依存ですか」という問いに挙手しなかった。

まだ嘘をついていた。

ホテルの隣室のバーの酒に手を出した時は、「あぁ、もうこの人駄目だ」と映画を観続けるのをやめようとさえ思ったくらい嫌いになった。

だが、もしパイロット組合や弁護士、航空会社が根回しして工作・捏造された記録だけで行われた公聴会を彼が上手く切り抜けていたら、こんなに清々しい映画に仕上がっただろうか。

悪人は裁かれる。それが正義。それを映画は描こうとしていた

その為にはウィトカーは悪人で罪人で憎たらしい存在でなければならない。

それが見事にハマったから、僕のレヴューはそう感じたんだと思う。

ウィトカーから離れていった人、戻ってきてくれた人、もう二度と会えなくなってしまたった人、様々いるが更生した彼の今後に不安はないだろう。

関係ないが、「神に感謝」しか言わない副機長の妻の存在が不気味に感じた。

(評価:★5)

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