[コメント] 金門島にかける橋(1962/日)
単なる「(悪い意味での)人間らしさ」に基づく色恋沙汰の話が、小奇麗な「反戦映画」にすり替わる手順があまりに拙劣。裕次郎の恋は他人を巻き込んで不幸にしてゆくばかりとしか見えないのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後、裕次郎が華欣を抱いて砲弾の雨のなかを歩き続けるあたり、いちいち爆炎があがるごとに「やめろ」と吐き捨てる彼の演技は、もし80年代パロディ全盛時代ならコメディアンが抛っておかない光景だな、と思えた。
見所をあえて挙げるならば、台湾の街風景と閲兵式、それに海上訓練。つまりは観光フィルムなのだ。海外旅行がありがたくなくなった世代には、もはや希少価値もないシーンの連続だ。
最後にいうことがあるとすれば、台湾俳優のにわか仕込みの日本語演技くらいはどうにかしてほしかった。台詞の巧拙は問わない。せめて日本語を思い出すことに気をとられて演技を忘れてしまうテイタラクは避けてくれないと…。中国語演技となるととたんに表情を生き生きとさせるあたり、シロウト目にもわかる惨状だった。
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