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[コメント] 17歳のエンディングノート(2012/英)

若い女性が死期を知りどう生きるかという作品「死ぬまでにしたい10のこと」、「永遠の僕たち」を足して2で割ったような映画だなあというのがまずぼくの感想です。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この2作は人生の最後に立ち、立たされ、泣き、諦め、葛藤し、笑い、そして人を愛し、静かに死を受け止めていくその過程がたまらなく身につまされ、今でも心に残る希有な作品の一つです。

誰でも人生を17歳で終えるなんて残酷なことは想像できないでしょう。映画はそんな一人の女性をじっくり見つめていく。そう、エンディングノートを作り残されたいろいろなことを実践しようとする。けれど、、。

前掲した2作と違いこの映画は底辺に潜む空気はクールではない。むしろ暖かい。だからか、死が近づいてきても深刻にはならない。アメリカの風がそこに吹いている。そこがまたいいのだ、という人もいるが僕にはちょっとフランクすぎるように思う。

彼女に係わる人たちがすべて生き方を新たにしていくのだ。母親。父親。弟。ガールフレンド。そして恋人。みんな彼女に向き合って成長していく。これが僕にはちょっと気に入らないんですよ。いいハナシなんですけどね。嘘っぽいとは言わないけれど、死んでまでみんなを幸せに導かなくていいと思うんです。

でも、この若さでダコタ・ファニングはもう完成に域に達しています。すごいです。どこまで彼女は伸びていくのか、、。

(評価:★4)

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