コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ショウほど素敵な商売はない(1954/米)

今現在、「ブロードウェイの女王」エセル・マーマンを最も手軽に見ることができる媒体が本作だとしたら、それだけでも本作の価値は大きいと云えるだろう。
ゑぎ

 マーマンが母親でダン・デイリーが父親。その子供たちに、ジョニー・レイミッツィ・ゲイナードナルド・オコナー。そして、オコナーの恋人役になるのがマリリン・モンローだ。モンローは純然たる脇役だが、かなり主軸を食っており、登場すると目が釘付けになる。多分、当時の観客もまだそれほどネームバリューのないこの女優が気になって仕方がなかっただろうと思わせる。見事な映画性を感じさせる。また彼女は「Heat Wave」など数曲をまるでいっぱしのミュージカル女優のように唄うのだが、これがまたモンローのミュージカルナンバーとしてはかなり良い出来なのだ。

 筋書きは全く納得性の欠ける代物だし、ミュージカル場面も突出したものが無く、どれも平均レベルだと思うのだが、本作のマーマンとモンローは見る価値がある。あと、オコナーが夜モンローの部屋の前や噴水の前で歌い踊る、ちょっとアステアっぽい「A Man Chases a Girl」というナンバーのシーンがしっとりしたいいシーンだ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。