[コメント] CURE/キュア(1997/日)
映画内記憶と精神分析の混合が提示する物語は或る種の居心地悪い剣呑さを纏っていて、作家としての新たな鎧を手に入れた感はあるが、病み人たちに仮託されたそれは、やはり己の内実を曝け出すことに踏み出せぬ表層だと思う。一片でも本心を見せて欲しかった。
(けにろん)
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