[コメント] CURE/キュア(1997/日)
本格派サイコサスペンス
日本映画には珍しい本格派サイコサスペンス。その分、待ち望まれたといえるが、その期待は裏切らない訳ありの刑事と精神科医と人を暗示にかけることで殺人を犯させる能力を持つ青年。ここまではTVドラマでもハリウッドでも見られる設定なのでばらしますただこの作品の本当の怖さは犯人が誰か、どうやって事件を起こしたかではなく、そこに表現されている現実に生きている我々の心理だラストシーンも含めて謎は多く、解決されていない問題も多いそれらはすべて観客である我々に委ねられている一方で観るものに優しく何でも解説してしまうハリウッド映画はそのために時に登場人物のキャラクターが薄っぺらなものになってしまうそういった映画に慣れてしまい、自分たちで何かを考えるような映画を受け入れられない人には勧められない見終わったあとに、すがすがしい気持ちになれずにしばらくその感覚を引きずってしまう、そんな日本映画の魅力を受け継いだ作品
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