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[コメント] 許されざる者(2013/日)

リメイクを創る必然性にも疑問があったし、その作品レベルにも不安があった。しかしそうした事前のモヤモヤを乗り越える力がこの作品にはあったと思う。☆4.8点。
死ぬまでシネマ

恐らくリメイクである事を(オリジナル作品を)気にする必要は全くないと思う。オリジナルにあった物語の必然性は本作品に該当しない所もあるし、本作品にしかない部分もある。

とはいえ西部劇のようなシチュエーションではある。しかし予想していた程西部劇風でもなかった。

忽那汐里小池栄子といった女優陣が上手く描けていなかったように思う。しかしそれが女優陣の頑張り不足では無く、演出の方の問題かも知れない。主人公=十兵衛(渡辺 謙)の「画面には現れない妻」も、もう一寸存在を感じさせて欲しかった。

物語の序盤は「やはりダメかな…」と思わせる滑り出しだったが、その内そうした不安など押し流す様な強い物語がこの映画にあった。物語の一部でしかないのに、アイヌに関する部分はそれだけで『ダンスウィズウルブス』程の重みを持っていた様に思う(変な喩えだったら申し訳ない)。

事前のプロモーション等というモノを少し視てしまったので、散々ダメ出しを喰らっていたという柳楽優弥がどうなっているのか非常に不安があったが、実際では彼は(彼に関する演出は)非常に佳かったと思う。

(評価:★5)

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