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[コメント] 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語(2012/日)

「魔法少女が世界を救う?バカじゃね」と観る前に思っていた自分が懐かしく感じる。後編は涙なしでは観れませんでした。
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







暁美ほむらの時間軸を何度も移動して、まどかを必死に助けるシーンは衝撃でした。そりゃ何度も移動してたら、先生が黒板に「暁美ほむら」と書く前に自分で書くわなと思いました。何度も同じ時間をループしていくうちに、ほむらの戦術も高度化していき、キュウベイも「ほむらはイレギュラーな魔法少女だよ」と言わしめる存在になっていくんだが、ほむら自身が最初と最後では別人になっている。感情も消え去って言葉なんかもターミネーターみたいに喋るし、彼女自身大丈夫なのか?と思ってしまいますが、ほむら自信の目的は「まどかを絶対助けるんだ」という強い信念で動いているので、自分自身がどんなに悪い方向に変化しようとも、ほむらのソウルジェムが濁らないという展開は大変素晴らしいと思いました。

しかし、ほむらの目的は「まどかを命がけで助ける」という、もう大人になってしまった僕には分からない感覚です。なぜ赤の他人の友達を助けようとするのか?それは杏子も一緒で、前半で魔法少女になりたての「さやか」に対して、攻撃的な態度で接した「杏子」だが、実はさやかの身の安否を一番気にして、必死で助けようとしている姿が思い出します。亡くなったマミもそうですが、杏子もみんな一人でいるというのが寂しかったんだと思います。「共有できる友達がいれば…」と思うのは自然だと思います。彼女の年頃でいったら中学生ですか、まだ異性に目がいくより、友達を優先に遊んでいた時の自分を思い出しました。そういう過酷な環境で、逃れられない運命から必死で戦い続ける魔法少女の姿に僕は泣きました。

(評価:★5)

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