凄まじい緊迫感と極限状態が観ている観客にビシビシ伝わってくる。最初のアクシデント発生時から終始心臓はバクバク。「あ、息してなかった」なんて気付いたこともあった（笑）こうも作品の世界観にいきなり引き込まれて、最後まで集中して観た映画はなかなかない。

オチや展開自体は予想通りだったが、この作品のテーマとして「生と死」というメッセージがストレートに突き刺さってくるので十分に楽しめる。スタートから俳優は二人で、随所に生命の誕生を匂わせるシーンが組み込まれているようだが、それも楽しみの一つだし、監督の工夫がうかがえる。特にラストシーンは良かった。真っ暗な世界から色が飛び込み、光が飛び込み、「生」が体に流れ込む。地に足をつけて踏みしめる喜びを感じられるシーン、しびれたよ。

間違いなく傑作！出来が素晴らしい！高評価にも納得！と思った。

いやー、しかし疲れたよ。楽しかったんだけど観てるこっちまで疲れた。ずっと山場だったし、落ち着く暇もない。映画館で見るべき作品だと思うけど、映画館だと尚更疲れるだろうね。観ててすごくカロリーを消費する映画でもある（笑）