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[コメント] 抱きしめたい 真実の物語(2013/日)

紛うことなき全編演出の映画。特に序盤30分はほとんど満点である。しかし終盤になるにつれて画面のテンションが落ちていく。とはいえ本作の塩田明彦は非常に頑張っている。
赤い戦車

例えば北川景子の車椅子やビール瓶の運動感、或いは同構図で繰り返されるお茶を飲む親子、ガラス窓を通したサイレント的な処理などなど。口述したら心理的になりそうな夢の話を字幕と時間経過に使うことで凌いだり、或いは北川景子を親に紹介するシーンで父親と息子の歩行しながらの会話を撮り、ともすれば心理的になりがちな北川と母親の打ち解けはトランプで表され省略される。この巧さ。こうした巧さが全編にある。

(評価:★4)

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