[コメント] 渡り鳥いつまた帰る(1960/日)
本作で完璧なる無国籍もののフォーマットが確立した。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
渡り鳥シリーズ第3作で、物語も話の都合も見事というしかないが、逆に言えば、これほど安心して“格好良さ”というものに浸っていられる作品はない。
こう言う話の場合、主人公はほぼ完璧な、神のごとき存在なので、格好は良いが個性が足りないため、自然と周囲の人間がドラマ部分を負うことになっていく。今回はその辺に結構力を入れたようで、ここでは宍戸錠と浅丘ルリ子がうまくその役割を担っていた。宍戸錠は本作に限らずシリーズを通して登場するが、その中で過去のある役は少ない。本作はその意味で珍しくきちんと過去が描かれているし、最後は実際に警察に捕まってしまうという役を担っていた。浅丘ルリ子も以降はメインヒロイン役になっていくが、今回はストレートに感情を伸次にぶつける役で、のびのびやっていた感じ。
ストーリー重視派から観たら墳飯ものの作品かもしれないけど、安心して観られる作品なので、結構お勧め。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。