[コメント] 県警対組織暴力(1975/日)
すごく良いタイトル。新聞記事では県警対組織暴力という単純な構図でしか書かれないが、その水面下では二元論で理解できない混乱が存在するのだという逆説的なメッセージになっている。タイトルが作品に深みを与えている。
「県警対組織暴力」という大雑把な構図自体は一貫しているのだけれど、その実は常に両者の内部抗争や交雑が繰り返され、しまいには「県警」「組織暴力」ともに映画の最初と最後で構成要員の性質が全く入れ替わってしまっているというダイナミズムを描いた作品。第三者から眺めた構図とその内実の乖離を、タイトルとストーリーの乖離で表現する超奇跡的な映画技術を見せつけられた。
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