★5 | 善対悪の構図より重い、“情より理”対“理より情”の対立軸。仁義なきシリーズの余勢で視線を替えて作ったことが思わぬ功を奏した“図らずの傑作”。 [review] (G31) | [投票(7)] |
★5 | 『総長賭博』を越える、脚本家笠原和夫最高傑作。*2002年6月16:室田日出男さん、ご冥福をお祈りいたします。 [review] (町田) | [投票(6)] |
★5 | 男達が各々の旗を掲げ繰り広げる狡猾な生き残り競争の中では、広谷(松方弘樹)のために旗を振る久能(菅原文太)の人情は、己に対するただの逃げにしかならなかった。敗戦の価値転覆を引きずりながら掲げるべき旗を見失った男が必死に演じた悲劇。 (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★5 | 冒頭から飛ばすぜ文太、いかしてる!!監督・キャスティングは『仁義なき〜』とほぼ同一だが、ドラマ性・余韻の深さはこの映画がはるかに勝っていると思う。名場面続出。 [review] (worianne) | [投票(5)] |
★5 | 「マイナス(菅原文太)とマイナス(松方弘樹)を掛けたらプラスになるところに、マイナス(梅宮辰夫)を注入したがために社会全体がマイナスに転じてしまった」をテンポの良い展開で映画化してしまったら、見てるこっちとしてはジャーナリストと映画人に無条件降伏です。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(3)] |
★4 | 「県警vs組織暴力」ではなく「県警with組織暴力」といった手触りの開幕から次第に「vs」に至らしめるのは、「戦後的なるもの」を葬り去ろうとする「60年代」という「時代」。仁義も大義も時代の転換期に古びた言い訳と堕し、文太、松方のブレた遠吠えは、「こんにちは赤ちゃん」の快哉にかき消される。ここでも男は時代に殺されたのである。 [review] (DSCH) | [投票(3)] |
★4 | センスの無いタイトルが見る気無くすが、『仁義なき戦い』より断然面白い。ヤクザ目線で描いた『仁義なき戦い』より、ヤクザに侵食され正悪入り混じってる刑事の目線で描く事によって、展開にもラストにも深みが出てる。['08.5.22DVD] [review] (直人) | [投票(1)] |
★4 | ひとりの大部屋俳優の生涯を決定づけた「取調べ室のシーン」。そしてそのシーンは多くの映画ファンを今でもトラウマとさせるに充分であった。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | 流石にこれを「実録」と言ったら、各方面から苦情殺到だろう。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★4 | 胡散臭いバランスで成り立った人間関係と胡散臭い友情の芽生え、そして胡散臭い警察の黒さが花開く。 (Bunge) | [投票] |
★4 | 「あんた、バージン?」本作でも金子信雄は金子信雄であった。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | すごく良いタイトル。新聞記事では県警対組織暴力という単純な構図でしか書かれないが、その水面下では二元論で理解できない混乱が存在するのだという逆説的なメッセージになっている。タイトルが作品に深みを与えている。 [review] (パグのしっぽ) | [投票] |
★4 | 登場人物全員グレーゾーンなため、話がどう転ぶのか全く予想がつかない。『仁義なき戦い』に並ぶ暴力的なエネルギーは今見ても新鮮。 (すやすや) | [投票] |
★4 | 象徴的な使われ方をしているダンヒルのライターに、菅原文太の深みのある人生が見えてくる。 [review] (シーチキン) | [投票] |
★4 | ラストまで菅原文太と梅宮辰夫の対比描写が見事。自分的にはこの作品の主役はエリート警部補役の梅宮辰夫で決まり。柔道技で投げまくる!そして朝の健やかなラジオ体操! (クワドラAS) | [投票] |
★3 | 主人公たちに「悪事を働く覚悟」が足りないように見えるため、スクリーンの中に感情移入する対象が見つからない。「必要悪」って言葉の核は、「必要」ではなく「悪」の方にあるんです。もっと腹くくってかからんかい! [review] (Myurakz) | [投票(5)] |
★3 | ここで笠原が傑作をものせば世の中転覆していたかも知れないが、そうはならず暴対法へ至る。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★3 | 取調室で菅原文太に裸に剥かれ、泣きを入れる寸前まではとにかく虚勢を張りまくった川谷拓三。立派でした。 (ペンクロフ) | [投票(1)] |
★3 | 『仁義の墓場』と同年の深作欣二だが、こちらも力のある映画だ。ストップモーション、モノクロ挿入、ズーム、手持ち等、見事に的確に使い分けている。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 前半、広島弁がほとんど聞き取れなかった。菅原文太が貫く信念が、どこか曲がって見えてしまう。 (NAO) | [投票] |
★3 | 誰が何と言おうと、この映画の“目玉”は、文太vs.松方のバトルなんかではなく、松方アニキと池玲子の絡みである。後ろから「ドウ!ドウ!」・・・松方アニキ凄い! (AONI) | [投票] |